人として軸がぶれているやつの話

SNSでたまに見るヤバいやつが服着て歩いているのを初めて見た

先日大学時代の部活の先輩2名と同期1名、先輩のお子さん1名と食事をした。

私は関東にいることをこの方々にはお話していなくて、今どんな生活を送っているのかたくさん質問された。

今の職場はこんな感じで、もう1年も経つのでだいぶ慣れて・・・、そういえば私、新卒の指導員やってるんですよ。正直この子がも〜本当に、大変なんです指導するの!(過去のブログを参照)「え〜!どんな子?!新卒なんて最近全然接する機会ないから、若者のことは正直分からないなぁ」いやこれが・・・、まずハタチ!一般職の子で、短大卒なんですk「おい!!マス!!」

突然会話を同期に大声で遮られる。え、何?まだ話の序盤なんやけど・・・
「お前そうやって、短大卒とか言って、学歴で人のこと見下すの、恥ずかしくないわけ?!」

は?見下す?

「え、いや、彼女のバックグラウンドを説明しただけなんだけど・・・」
「いやいや、そんなのわざわざ学歴を言う必要なんかないだろ。お前は今、意図的に差別したんだ」
「新卒の紹介だよ?最終学歴言っただけで差別?短大を差別してるの、あんた自身じゃん」
「お前はいっつもそうやって、他人の学歴をわざわざ粒立ててバカにしてるじゃないか!」

今回の再会は8年ぶりだし、彼とは大学卒業後、特に仲良くしたことも、Xで繋がっているということもない。「みんなで会おう」って先輩が言うときにメンツに含まれている、数年に1度会うだけの、(ロクに稼働していない)FBとインスタだけで繋がっているレベルの仲の良さだ、私からすれば。「たまに会うフツーに仲の良い同期」だと思っていた。こんなこと(「いつも」「バカにしている」)を言われるような彼とのお付き合いは、私には思い当たらない。

彼がキレて話が頓挫し、無理やり先輩が次の話題に移した。
その後も「今の部署は女性がかなり多い」って話をしたら、先輩が「どんな女の人が多いの?」って質問されたので、「えーっと数十人のうち、年齢はバラつきがあって、ワーママが約7割で、関東圏の短大卒の人が多いですね」って答えたら、再び「お前またそうやってさ・・・懲りないよね、俺がさっきわざわざ怒ってやったのに。短大卒短大卒って」と同期がキレて、再び話が頓挫した。

私が知らないところで、「短大卒」は差別用語になっていたようだ。
弊社は本当に関東圏の短大から一定人数の採用を行うので、短大卒が女性のボリュームゾーンなのは事実だ。短大卒の役職者もいるし、短大卒と一言では言ってしまえないほど短大もピンキリである。優秀な人もいるし、そうでない人もいる。それはどんな学歴でも同じだ。

ここで私の「学歴」についての考えをはっきりと述べておこう。

「学歴」は切符でしかない。良い大学を出れば、その処理能力の高さや理解力、記憶力、運用能力などを期待されて新卒で色んな会社に入れるだろうし、転職活動では面接まで比較的簡単にこぎつけられるだろう。良い大学を出ている=優秀だろうという期待値が高くなる、のは事実だと思う。しかし、その職場、その仕事に向いているか、その職場で出世できるか、その仕事を長く続けられるか、は学歴のみに因らない。学歴ではない、別の能力が必要だ。上司との相性や、本人の体力、資質、運など、学力を図る指標とはまた別の能力が、社会では必ず必要になる。

そしてそんなことは、社会人を3年も経験するとさすがに誰にでもわかるようになる、と個人的には思っている。いい年齢こいて未だに学歴学歴うるさい人は、「学歴さえ良ければ社会人生活のすべてをどうにかすることができる」と思い込めているあたり、おめでたいなとすら思う。社会の解析度が低く、日々どんな思考をしていればそんなことになるのかと・・・。

そんなわけで、私は先輩方との食事の席で新卒の出身学校の名前を出したりは当然していないが、「短大卒」というワードに侮蔑の意味を込めたことはなかった。てか「短大卒」の同僚たちとしょっちゅうご飯行くし。最終学歴を言っただけで差別になることがあるのだろうか。差別しているのは、差別だと主張する本人だけなような気がする。

その後もその同期の不快な言動は続いた。

「子供も参加するOB/OGの集まりは落ち着かないから、独身・大人だけの集まりを企画してるだと?お前って本当に卑屈な独身だな〜最悪〜。俺はみんなの子供がその場にいても、いつも通りに振る舞えるから集まりに子供がいても全然いいし。俺も独身だからって、お前みたいな卑屈で寂しい独身と同一視されたくないんですけど、ホント」

「今って何駅に住んでる?家賃いくら?うわ〜たけ〜!そんな高い額を家賃として払い続けるのって、意味あるか〜?」(自分の家賃は絶対に言わない)

「車持ってる?何乗ってる?うわ〜駐車場も金かかるでしょ、こっちで車なんかフツーいらね〜のに?もったいね〜」

「転職何回目?え〜すげ〜回数!そんなに転職しててよく次が見つけられるね〜w女性活躍推進ってやつ〜?w」

「給料いくら?え、俺から言えって?じゃあ言わないw」

などなど。

話が通じないってレベルじゃない。年齢相応(アラフォー)の振る舞いも話もできないとは・・・。
この同期は大学卒業後、かなり長い間婚活を続けているらしい。これまで実を結ばなかったが、そりゃあ、これは・・・

・誰が自分よりも上で、誰が下かが自分の中でハッキリ決まっている(先輩が「専門卒」といった単語を出しても、同期が噛みつくことはない)
・自分よりも下の人が、自分よりも上のものを持っている状態はプライドに障る(高い家賃は意味ないし、車はもったいない)
・上には媚びへつらい、下は虐げる(話を最後まで聞くことなく、不快に思った時点で容赦なく話に割って入って会話を止める)
・下の人間は「学歴差別をするくらい頭が悪いやつ」だから自分が正してあげなきゃ、という偏見、決めつけ、自他境界の曖昧さ(言葉尻だけを捉えて一方的に他者の考えを決めつけ、反論は一切受け付けない)

なんだろう、ここまで精神的に未熟で、一人称の視点しかないアラフォーがいたのか、という驚きが強い。私のことを完璧に舐め腐っているのはすぐに見てとれたが、家賃や車のことで「負けた」と思った瞬間に、自分のプライドを維持するために私のやることなすことをサげるという・・・こいつどこまで人をバカにしているのだろう。おそらくこのコミュニケーションの目的は、私をバカにして相対的な自分の価値を上げたいか、私に好意があって自分を大きく見せたいかのどちらかだ。どちらにしても本当に気持ちが悪い。

いつも自分のことで頭がいっぱいで、他人も「俺のことを見ているんだ」と、勘違いをしているんだろう。無駄に他者と自分を比較して、自意識過剰になり、プライドが肥大化する。そして自分の序列を(自分の中で)少しでも上げるために、なりふりかまわず自分よりも下の人を叩く。場の雰囲気に合わせて負ける、なんてことはできない。俯瞰的に見ることができない。同期よ、君はこんなにも幼稚で、社会に出て、これまで一体何を積み重ねてきたのだろう・・・。我々の同期の子供はもう小学生で、子供のお受験とか考えている年齢だ。子供がどうやったら幸せに生きられるか、自分のことを二の次にして真剣に考えながら生活している。自分よりも大切な存在がある。一人称から脱却して、二人称、三人称といった複眼的な視野で物事を考えている。それなのに・・・同期よ、それでいいのか。一生それでいいのか。簡単には治せないんだろうけど、その病気は。

もうホント、社会に出ると学歴とか関係ないね。こんなクソみてえなやつが、私と同じ出身大学なんだもの。狭い視野で、安い家賃の賃貸で、車を持つことなく、一生白黒思考にこだわって生きればいいんじゃない、それが他人と比較して相対的に幸せなら。

MathsのXX通信