転職ビジネスのあれこれ

今回は転職サイトや転職エージェントについて思ったことを書いていくよ。

転職を思い立った時にまずやることと言えば・・・そう、求人の確認だろう。 私はまず、リクナビ、マイナビ、エン転職の3つの転職サイトに登録し、どんな求人があるのかを確認した。

ちなみに私のバックグラウンドは、貿易実務経験約10年ほど、色々な資格は持っているが転職回数の多い、36歳独身女性。マネジメント経験はなし。

求人を探すうえで重視していたことは、

・女性だけに補助的な仕事や男性のケア労働を押し付けない文化
・昇進する余地のある職場
・貿易に携われること(外国語が使えれば尚良し)
・一人暮らしできるくらいの給料

以上の4点で、立地だとか自己資本比率だとか会社の規模だとか、そういうものにはあまりこだわらなかった。

リクナビは求人数が多く、何社か最終面接まで進んだ。 マイナビは「マイナビ転職キャリアパートナー」なるものが(私が応募した求人では)間に入るものが多く、書類選考で落とされることが多かった。しかしマイナビ経由で落ちたはずなのに、ビズリーチで落ちた企業の人事から「面接確約オファー」なるものが直接来たりして、マイナビ側で企業のニーズを拾えていないのか?と思ったりもした。エン転職は正直微妙だった。年収が低い求人ばかりという印象だった。

この3つの転職サイトは大手ではあるものの・・・おそらくターゲットは20代なのかな?と求人内容を見ていて感じたため、他にも日経転職、リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチ、オープンワーク、エンゲージ、ミドルの転職にも登録した。日経転職は転職エージェントが持っている求人をただ載せているだけかと思いきや、公的機関からのスカウトがたまーに来たりした。リクルートダイレクトスカウトとビズリーチはかなり良かった。企業と直接繋がりが持てるし、声がかかった時点で書類選考は合格しているから選考はかなりスムーズに進んだ。そして面接をお断りしたけれど、めっちゃ良いじゃん!って求人が多かった。オープンワークは外資系が多かった。企業と直接話ができる点では好きだった。エンゲージはあんま使わなかった。ミドルの転職では転職エージェントからちょくちょくお声がけがあったが、返信しても返事が返ってこないロクでもないエージェントばかりだった印象。

色んな転職サイトを利用させていただいたが、今回の転職はエージェント経由で決まった。以下にお世話になったエージェントの感想を述べる。

DODA, パソナキャリア
登録すらさせてもらえなかった・・・。若くないとダメなのかな。

ロバート・ウォルターズ
登録者に担当がつくのではなく、求人が担当につくタイプなので、各求人担当者に自分の経歴や希望を都度話すのがちょっとめんどい。あとここは日本の会社ではない、ゴリゴリの外資系企業だ。私が1番お世話になった方はカナダ人だった。タイムリーなレスポンスやきめ細やかなサポートはないし、当然すべての会話、メール、打ち合わせが英語で行われる。どこがええねん?!って思った方は向いてないかもしれない。私はやれ「自己分析をしろ」「面接対策をやるからこの日に1時間空けろ」「●日までにこの原稿を埋めろ」と一方的に指示してくるタイプのエージェントが嫌いだったので、こういう自由にやらせてくれる会社はすごく楽だった。

ランスタッド
優秀な方が多かった。英語面接の対策もしてくれて、かなりお世話になった。初回の面談も感じの良い方だったので、外資系に興味のある人はまずここにお願いしてみたら良いのではと思う。ただ私の場合は某面談から求人を一切紹介してもらえなくなったので、社内的になにか問題があったんじゃ・・・?と気にしている。

マイケル・ペイジ
担当にかなりムラがある。初回の面談をすっぽかしておきながら、リスケも自分の都合の良い日時(平日9~17時)しかダメだというのでもうこちらからお断りした・・・ら、ここも担当が求人を持つタイプの会社だったので、他の担当から求人を紹介してもらった。この担当者さんはかなり優秀だったし、いい会社を紹介してもらった。

ヘイズ
ここは登録者に担当がつきつつも、求人を各担当者が持っている、というイメージ。ついた担当ととにかく相性が合わず(毎日電話してくる、土日の夜に電話してくる、応募していない企業との面接を勝手に組む、内定が出たらオワハラがひどい)、ここ経由で内定をいただいた会社ともいまいち歯車が噛み合わず、内定を辞退した。あれは企業側の問題だったのか、エージェントの問題だったのか、まぁ今となってはどちらでも良いけれど、これまで接してきた転職エージェントのなかでも異例なことが多かった。エージェントの「何が何でも求職者をどこかの企業にぶちこんで売上あげてやる」という強い意志はずっと感じられた。建前だけでも求職者に寄り添えよ・・・と思った。

ワークポート
ここに来てまさかの日系転職エージェント。転職したことのある人は、おそらくどこかで聞いたことのあるエージェントだろう。なぜなら毎日のようにここから「転職のご相談はぜひ弊社へ!!」というメッセージがあらゆる転職サイトから届くのだから・・・。うざ〜!!と思って日々メッセージをしこしこ削除していたけれど、内容をよく見たら、珍しくオフィスがこんなド田舎の我が県にある。これも何かの縁かねと思い、メッセージに返信して電話面談、登録を行った。ちなみにここは登録者ごとに担当がつくタイプだ。紹介される求人は、どれも日系大手企業ばかりで、ここ私の経歴で応募できるか?!って正直に担当者に言った。「いや〜大丈夫ですよ」と担当は言っていたけれど、あまり信じていなかった・・・。しかし、本当に大手企業の書類選考がバンバンと通り、一体どんなからくりが???と俄かには信じられなかった。マイナビで書類で落ちた企業の数倍でかい企業の面接行けるんか〜い。不思議すぎるやろ〜。大手の選考はやはりSPIをはじめとしたWEBテストがあり、時間を捻出するのに苦労した。そして某メーカーの選考がトントン拍子で終わり、無事に内定をいただけたのでそこに決めたのだった。

以上が今回の転職活動でお世話になった諸々だ。正直「今の会社で働き続けるなんてなぁ・・・」というかなり後ろ向きな理由で転職活動をはじめたけれど、こんな感じで終わるとは想像もしていなかった。というか「転職理由はポジティブな理由を!」と巷では言われているけれど、現職での待遇や未来に何も不満がなかったらそもそも転職しようなんて思わないので、それは無理があるだろ。私の場合「実は申し上げにくいのですが、今の職場は女性だけが早出して掃除とお茶くみをして、それでいてその分の残業代が出なくって・・・」って言っただけで面接官の皆さんが顔をしかめて同情してくれたので、転職理由を説明するの超楽だったよ。

これから生産年齢人口が減少する中、企業はお客様だけでなく労働者からも選ばれる企業にならなきゃいけないって〜のに、弊社の社長や偉いオジサンたちはそんなことにも気づいてないんだものな〜。自分たちが逃げ切ることに必死なんでしょうけど。あなた達の退職金を稼ぐ若いやつは大事にしないといけないんだよ〜。じゃないと他社でも通用するほど優秀な人から逃げ出すに決まってるじゃないすか〜。

転職活動についてはこんなところかしら。今多分売手市場っぽいので、転職したい人は希望を持って転職活動していいと思う。

MathsのXX通信