某社内掲示板に寄せる草稿

*この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件などとは一切関係ありません。

部長が面接で高得点をつけて入社した「優秀な」新卒=Aさん、係長=Bさん、実務リーダー(もうすぐ産休予定)=Cさん、時短勤務の姉さん=Dさん、と置く。

Aさんにまつわる話を時系列で述べよう。

4/24(水)本格的なOJT開始

これまで様々なことを座学で教えていたが、この日から本格的なOJTを開始した。
PCの設定や、Officeの基本的な使い方、共有カレンダーの見方を説明した。
共有カレンダーで課員の有休やリモートワークの情報を共有しており、5/28に人間ドックで私が有休をとる予定、といった情報はこのカレンダーでみんなに周知する、と説明をした。
またこれから私と二人で担当予定の商圏、中国について概要を説明した。中国向けの輸出は会社全体の輸出の6割を占め、毎日結構な量があり、多いときはその日の7~8割を占める日もあることや、中国側に日本語がわかる人も多くいるが、英語でのコミュニケーションが必要な場面もあること、ただし会議の多くは日本語のため、とりあえず英語でメールのやりとりができれば問題ないこと、などだ。
業務の説明中、もし指導員が体調不良で休みの日には業務の質問は誰に聞けばいいのかと問われ、「Cさんが産休でいなくなったら、Dさんかな。Bさんはマネージャークラスだから担当業務は持ってなくて実務わからないし。うーん、Dさんも時短勤務だからまだわからないことがあるかもしれないけど・・・」と答えた。
説明が必要なことはまだまだあったが、この日は概略を説明して終了した。

4/25(木)人事への「相談」という名の通報

今日も引き続きOJT・・・なのだが、朝からずっとスマホを触っている。
業務の説明を昨日の続きから始めたものの、肘をつきスマホを見ながら話を聞き、心ここにあらずといった感じであった。
「あの・・・もうやる気なくしたの?」と聞いたら、とんでもない熱量で彼女は語りだした。

私は今、LINEで人事や色んな部署の人に相談をしているんです。
だってこの部署って、ブラックでしょ?!あり得ないです!!こんなところに新卒を配属するなんて!
同期に聞いたら、まだみんな座学やってますよ!!エクセルなんて触らされているの、私だけなんです!!
あと私の同期のみんな、指導員は数個上のお姉さんみたいな人たちで、みんな毎日楽しそうに仕事してるのに、私だけなんで「お母さん」みたいな年齢の人に仕事教わらなきゃいけないんですか?
私だけかわいそうですよね?みんな私のことバカにしてるんですよ!
早く部署異動したい!この部署で働くつもりは私はありませんから
もし異動できなかったら、私は自分が大事なので辞めます。なので引継ぎなんてやる意味ありませんし

だとさ・・・。本当に面食らった私は、取り急ぎ誰に相談をしているのかAさんに聞いた。
人事のTさん、技術に配属になった同期のWさん、品証に配属になった同期のXさん、同じく営業に配属になった同期全員、同期のツテで紹介してもらった営業の他部署のYさん、Z係長・・・
とにかく入社してから知り合った人全員に、LINEまたはTEAMSチャットで相談していると言うのだ。

話を聞く気がないようなので、この日の引継ぎはそこそこに、同じく他部署で指導員をやっているFさんに業務時間後に相談した。
「指導員が老けすぎているし、部署異動できなければ辞めたいともう言われておりまして・・・」
とおいおい泣きながらお話しした。Fさんは優しく慰めてくれた。
その際に(例のAさんの相談先である)Yさんが通りがかり、これから新卒総合職のグループと飲むから来ないかと誘われ、Fさんと一緒にホイホイついていった。

新卒総合職との会話もそこそこに、途中から別テーブルにてYさん、FさんとAさんについての話になった。
Yさんは、昨日急に紹介の紹介で同僚から面倒見てくれって頼まれて、AさんからTEAMSチャットで相談を受けてたんだけど・・・
彼女が言うには・・・

・5/28までにすべての業務を覚えて、一人で業務を回すよう指導員から命令された
・指導員が新卒の自分に部署の8割の業務を振ってくる
・同期はみんなまだ座学なのに、自分はもう実務に使用しているエクセルを触らされている
・Bさんは係長のくせに実務が一切分からない
・Dさんは先輩のくせに実務をきちんと理解していない
・そのため指導員が休んだら業務について聞ける人がおらず、全責任を私がとらなければならなくなるブラック部署である
・というか自分は勉強が嫌いで英語も一切できないから技術部の事務員志望だったのに、なぜか英語が必要な営業の部署に配属になって遺憾である
・自分はWLBがもっとも大事なため、残業あり、有休取るのに気を使うブラック部署でなんて働くつもりはない

だそうだ。うーん、そんなことは一言も言ってねえって箇所がちらほらと・・・
Yさんも、普通に考えてそんな指示するはずないよね・・・と、Aさんの発言内容に多分に嘘が含まれることはすでに見抜いていた。
しかしZ係長は割とこの内容を真に受けているらしく、明日の朝すぐに打ち合わせをした方が良いと、YさんがZ係長との打ち合わせをセッティングしてくれた。Fさんは横でただただ絶句していた。

4/26(金)打ち合わせに次ぐ打ち合わせ

紆余曲折を経たものの、Z係長と午前中に打ち合わせをして認識をすり合わせることができた。
その日Z係長はAさんと直接打ち合わせをする予定だったため、私もそこに半分出席することになった。

Z係長、Aさん、指導員の私の3人の打ち合わせの席で、Aさんは着席するや否や泣きながら饒舌に語った。

・私はこのブラックな部署を変えたい!私がこうやって色んな人に話をすることで、この部署が少しでも変われば本望です!!
・5/28の人間ドックまでに業務を覚えろって・・・私は言われたと思うんですけど・・・でも指導員がそこまで心配するくらい人手が足りてないし、業務が分かる人がいないってことですよ!!本来はそんな心配する必要ないですよね!?有休って権利ですよね?!
・新卒に部署の8割の仕事を押し付けるなんて、ありえない!!ブラックすぎます!!え、輸出の8割が中国なんですよ、それって要は私の仕事が部署の8割の仕事ですよね。物量が少なくても他の商圏には他の大変さがある?はあ・・・
・私の意見だけじゃなくて、同期のRさんにもSさんにも、みんな私に「部署ガチャ外れた」って言ってくるんです!なのでこれは客観的な事実なんです!!
・私はWLBが人生で一番大事なのに、このブラック部署ではそれが叶えられません!定時以降は私の大事なプライベートな時間です。業務時間外に英語の勉強とか、貿易の勉強とか、冗談じゃありません
・たったの1日で新卒の私に「ブラック」だとバレる部署なんて、新卒の配属先としてありえなくないですか?
・B係長もDさんも、業務がロクにわからないんですよ。B係長本人に直接聞いたら、実務は分からないって確かに言ってました!Cさんが産休にはいって、指導員が病気になったら、全部私がやらなきゃいけなくなるんですよ!!
・指導員の過去の共有カレンダーは過去の分も全て見ました。きちんと休みとってなかったです!私はそんな、指導員の方みたいに仕事を頑張る人生なんて送りませんから!!私の時間は有限なので、転部できないなら辞めます!
・同期が言うには、9月までずっと指導員とゆっくりマニュアル読んで、実務は秋からで良いっていう部署だってあるんです!私が異動したいのはそういう部署です!部署名ですか?!答えられません。同期から噂で聞きました。同期の部署じゃないけど

とな・・・。途中Z係長が、何度も訴えかけるような目で私を見た。うん、ね・・・
私はZ係長に任せて途中で退室した。その後Z係長とAさんは30分ほど打ち合わせをしたようだ。

夕方から、私、Z係長、B係長、Cさんの4人で認識合わせのため打ち合わせを行った。
するとZ係長から、二人きりになったあと更に追加で以下のことが付け加えられたそうだ。

・リモートワークしたい
・指導員が一回り以上も離れていて仕事がつまらない。他の同期はみんなお姉さんみたいな年齢の方に教わって楽しそうに仕事しているのに、私の指導員はお母さんくらい年齢が離れている。そんな人に仕事を教わる自分にみんな同情している
・Cさんが部長の悪口を言っていた、部長はこの部署に興味ないって。部長が興味ない部署に配属になるなんて、ハズレガチャもいいところだ
・今日話した内容はすべて人事を含む相談相手の皆さんにLINEかTEAMSで共有済みだ

Cさんは驚いていた・・・。今日私が指導できない間、Cさんが代わりにAさんの相手をしてくれていた。
その際にAさんから「私は部署ガチャにはずれたんですよね?ここブラック部署ですよね?」と詰められて、うーん、部長がうちの部署のことあんまり興味ないのか、人員配置が適切じゃないかも?」的なことを言ってしまったらしく、その話もAさんの「相談」の内容に組み込まれてしまったようだ。
Cさんは、まさか軽い気持ちで話したことがこんな風に人事に伝わるとは思っていなかったらしく、Aさんの問いに答えたことを心底後悔していた。

Aさんの「建前」は「部署の改善のための自らを犠牲にした主張」らしいが、
私やZ係長が話を聞いて抱いた感想は・・・彼女の主訴はつまり、
・残業はしたくない
・休みは誰かに気兼ねすることなくいつでもとりたい
・責任はとりたくない、矢面に立ちたくない
・業務時間以外で業務の勉強はしたくない
・同期に自慢できる部署がいい
ということだろう。
うーん、いるか?こんな新人って話になり、この話が人事や部長に伝わったら、きっと試用期間で解雇になるだろう、と思われた。

一方、私はこの話をN課長に情報共有してなかったな、と思い出し、帰り際にN課長にエスカレーションした。
その後N課長が部長にメールで一連の経緯を報告した。

4/27(土)部長のオキニだったのかこいつ

N課長の報告を受け、部長からメールで指示が飛んできた。

彼女は面接で最も優秀な人材だったため、自分が太鼓判を押して入社させた。
営業を希望していないことは知っていたが、忙しい部署には優秀な人材が必要だと思い、営業に配属させた。
一番優秀な子をわざわざ配属させたのに、もう辞めたいと言わせるとは何事か。
指導に問題はなかったのか、自分が彼女と話し合い、彼女の心を溶かします。

要約するとこんな感じの内容が数十行に渡ってびっしり書かれていた。ぶっちゃけ超きもかった。

4/30(火)~5/2(木)Aさん有休

「気兼ねなく有休をとれなくなるのが嫌だ」と言いつつ、Aさんは誰に気を使うこともなく部長に有休を申請し、サラッと3日間休みをとった。

5/7(火)「心を溶かす」

朝一からAさんは部長と打ち合わせを行った。
それが終わった昼休み直前、私は部長に呼び出された。昼休みも一部打ち合わせしたものの、時間が足りず、夕方から再び部長と二人きりで打ち合わせをした。

私から部長に伝えたのは以下の点だ。

まず彼女は妄言がひどい。
私は有休取得予定日の5/28までに仕事を覚えろなんて一言も言っていない。
また輸出のボリュームが8割を占める日があるとて、業務量が純粋に比例することはない。
中国の子会社で働く人たちはみんな優秀で、日本側のオペレーションでミスがあっても中国側でカバーができる。
だから中国担当は部署の「若手の登竜門」として適切だと思っている。
他の海外子会社は日本本社のリーディングがある程度必要なため、英語ができないAさんには現状担当できない。
中国担当として下積みをした後に、他の担当にジョブローテーションする方がスムーズに進む。
前に入った新卒も私も、同様のローテーションを経て業務を習得できた。
彼女はそういうことを疑問に思った時点で、指導員の私や先輩方に質問するべきだった。
勝手に妄想を膨らませ誰かに確認することもなく、OJT2日目の朝に、事実とは異なる妄想をまるで本当のことかのように人事や社内の知り合い全員に文章が残る形で発信するなんて、社会人としての適性に甚だ疑問がある。
あまりにも早計過ぎるし、認知能力にもいささか問題があるように感じる

部長は私の話を聞いてはくれたが、彼の主張を崩すことはできなかった。

二十歳の新卒はまだ「赤ちゃん」であり、赤ちゃんには赤ちゃんなりの対応が必要とのことで、周りの大人は赤ちゃんの要求を全て聞き入れて、数年後にAさんが素敵なレディになるようみんなで見守れ、というのだ。

つまり、赤ちゃんことAさんの主訴を全て通し・・・

・残業はしたくない→絶対に残業にならない業務量まで削減する
・休みは誰かに気兼ねすることなくいつでもとりたい→Aさんの仕事は全て2人以上で担当し、Aさんにメインをさせず全てサブ担当とする
・責任はとりたくない、矢面に立ちたくない→サブ担当なので責任はとらなくても良いし、矢面に立つこともない
・業務時間以外で業務の勉強はしたくない→英語を使わない仕事を与える
・同期に自慢できる部署がいい→矢面に立たされることはないという点で、楽さは他者に自慢可能

ことになり、新しい業務分担表を作成するよう指示された。

5/8(水)Aさんの業務について

私とB係長、Cさんの3名で、新たな業務分担について打ち合わせを行った。
英語でのコミュニケーションが必要な海外子会社は無理、出荷量が多い国は無理、と削った結果、日本語が堪能な担当者がいて出荷の少ない韓国に決定した。
韓国向けの輸出量は、日にもよるが中国向けに比べるとかなり少ない。前任のCさんいわく、日々の業務は慣れれば15分もあれば終わるらしい。
メイン担当:Cさん→(Cさん産休後)私、サブ担当:Aさん、という布陣が整えられた。

またその他にも、共有PCのRPAソフトを実行する業務(ボタンを押すだけ)と、基幹システムから帳票をダウンロードする業務(ボタンを押すだけ)の担当になった。
別に出来なくてもOK、いつ休んでもOKだし、トラブったら前任者に一言言えばOKなのだ。

韓国、ボタンを押す業務2つ、全部合計しても恐らく20分程度にしかならないが・・・
部長にこの内容で打診したら、「これ以上はいれるな!これ以上の業務をやらせるとしたら6月以降、STEP BY STEPで!!」と言われたので、下々としてはそれに従う他ありませんな。
新卒育てる気あんのか?それとももう辞めるの前提か?(いつ辞めても問題ないし来なくなっても全然いいけど)

5/9(木)韓国の引継ぎ開始

Cさんから韓国を引継ぎ、簡単だとホクホクのAさん。
RPAソフトの立ち上げをお願いしたら、「私韓国の出荷見なきゃいけないんですが?」と突っぱねられる。こいつどんだけ仕事できないんだ。みんなマルチタスクでこなしとんねんそんなもん

5/10(金)Aさんのクレーム再び

仕事が少なすぎる、もっとできることはないのか、韓国はできるようになった、とAさんが主張し始めた。
おそらくだが、他部署で同期のSさんが、基幹システムをバリバリ使用し、英語のメールで海外子会社や工場とやりとりし始めたと聞いたのだろう(私はFさんからSさんの業務習得度合いを聞いていたので知っていた)。
こいつはホンマに他人との比較の上でしか自分の立ち位置を測れない。
そうだよ、9月までマニュアル読んでればOKなんて部署、基本的にないから。
お前の同期はもうお前よりも先に実務やってっから。「同期よりも先に実務をやらされる」のは全部ブラック部署かね、どうなんだろうね。部長が一事務員の実務なんてわかるわけないのに、ギャーギャー騒いで、実務に制限かけさせるから当然歪なことになるに決まってるじゃん。
そもそもちょっとしか韓国の出荷見てないのになにが「できる」んだよ。レギュラー業務が少しでもできるようになったら「できる」って自分の能力を形容するのやめろよ。イレギュラー対応にできるようになってから、ようやく「できる」って言えるんだよ。
当然だが、部長が許可した業務しか今は渡せないので、「焦らずにゆっくりやっていこうね」と適当にお茶を濁して新しい業務を与えることはしていない。

現在、Aさんは韓国の引継ぎをCさんからゆっくり行っており、私と関わることはかなり少なくなった。
正直本当に助かっている・・・

業務時間中、めっちゃ寝てんなぁ、ずっと鏡見て化粧直ししてるなぁ、会社のロッカーを足で蹴って閉めてるなぁ、暇すぎて自由に過ごしてるなぁ、そして品がないなぁと思うことが多々あるが、注意したらしたで、これまでの経験上、恐らく言ってもいないことも言ったことにしてパワハラだと騒ぐだろうから何も言わないし、ただただ自滅してくれと思っている。
こんなバカを見極められない部長が悪いし、うちの部署ではなく部長秘書として雇えよって感じ。
ちなみにAさんは5月末までにすでに有休を5日間消費する予定だ。希望通り気兼ねなくお休みがとれてよかったね。

Aさん並みに現実を認知出来ない人と接するのは、恐らく中学生以来だ。
高校からは進学校に進んだためか、ここまで妄言を喚き散らしたりするような人はいなかった・・・

この1ヵ月で感じた彼女の特徴は・・・

●認知能力が低い
・少ない情報または存在しない情報から勝手に妄想を膨らませ、自覚的にか無自覚的にかそれを事実だと思い込む
・建前は綺麗に整えたつもりでおり、その裏の自分のホンネは相手にバレていないとなぜか思い込んでいる
・自身の品のない行動を客観的に見ることができない
・少ない成功経験で過剰な自信をつけて、「自分にはまだ見えないことがある」ということを理解していない

●プライドが高い
・似たような立場の人たち(主に同期)への見栄えを気にする
・自分の能力を過信している
・鏡をよく見る

●自己愛が強く利己的
・妄想を他人に言いふらす。言いふらす対象は親密度関係なし。利用できそうな人脈は全て使う
・同期のSさんが私の部署をブラックだって言ってました!Cさんが部長の悪口言ってました!と、自分の主張を通すためなら他人を簡単に売る

認知能力が低いためか自身のレベルを正確に測ることができず、リアルな能力と自己認知が一致することなく、プライドだけが肥大化している。そのうえ自己愛が強く利己的な性格のため、人間関係の基礎である「信頼」を築きにくい。

私はこれまで「自分がわからないことをわからないと自認できる」ことは、仕事においてであれば誰しもある程度できるのかなと思っていた。
彼女の場合は、「自分がわからないことさえ自認できないのでわかったつもりになれる」のだ。
彼女の出身大学の偏差値から判断するに、彼女が勉学において「他人よりもできる」と自信を抱けた科目は少なかっただろう。
にもかかわらず、ここまでプライドが高いのはなぜなんだろう。やはりあらゆる物事への「解析度」が低いのだろうか。
アメリカの調査によると、アメリカの8割の人が、自分は他人より車の運転がうまいと考えているらしい。
しかし、そんなことは数字上ありえない。
Aさんの「できる」という感覚も、この調査に「他人よりも自分は運転がうまい」と答えた人たちと同じようなものなのだろう。

そして他者と比較することでしか物事の価値を見出せないのに、周囲の人たちを平気で利用することができるのは一体どういうことだろう・・・
あまりにも自己中心的な性格すぎやしないだろうか・・・
短時間の採用面接では、自己中心的なこの手の応募者を、「主体的」な人だと勘違いしてしまうこともありえるだろう。自分を過大に評価し、面接で自信満々に自己主張し、さらに自分の意見をはっきりと述べることができるので、主体的で有能に見えてしまう。
しかし、ここまで自己中心的な性格は、はっきり言って組織で働くことに向いていない。
「私は矢面に立ちたくない!」「私は英語で仕事したくない!」と言った主張には合理性がなく、ただただ無能をアピールしているだけだ・・・。

ちなみに自己愛の強すぎる病である自己愛性パーソナリティ障害は、以下の5つ以上に示されるように、自分の価値についての過大評価、賞賛されたいという欲求、共感性のなさが持続的に認められる場合に該当する。

・自分の重要性や才能について、誇大な、根拠のない感覚を抱いている(誇大性)。
・途方もない業績、影響力、権力、知能、美しさ、または素晴らしい恋という空想にとらわれている。
・自分が特別かつ独特であり、最も優れた人々とのみ付き合うべきであると信じている。
・無条件に賞賛されたいという欲求をもっている。
・特権意識をもっている。
・目標を達成するために他者を利用する。
・共感性に欠けている。
・他者を嫉妬しており、また他者が自分を嫉妬していると信じている。
・傲慢かつ横柄である。

Aさんはすでに片足を突っ込みかけている気がする・・・。

そしてかつて、この手のパーソナリティ障害を持っていると推測される元上司にパワハラされて休職したことがあるせいか、Aさんや元上司のような「必要以上に自己愛が強すぎる」人間に対して、私はトラウマのようなものを抱えていることがわかった。
というのも最近、腹部に痛いのか痒いのかよく分からない謎のあざが出来た。ネットで調べた限りだと、帯状疱疹のような気がする・・・。
こういう人たちの一番の問題は、全てが他責思考のテイカーのため「自分に非があるかも」「自分に障害があるかも」と考えることがないのだ。つまり常軌を逸していても治療につながる糸口がない。
あの絶望を再び思い出し、私は成長することがないと分かっている造花にひたすら水をあげ続けて疲弊しなければならないのか・・・と沈んでしまう。

本来はこの手の人材は面接ではじくべき、せめて試用期間ではじくべき、と思うものの、部長はこういう「自己主張は強いがバカなのである程度コントロールできそうに見える女」が好きなんだろうな。その仮面は利害が一致しなくなった瞬間に剥がれると思うけど・・・。はぁ・・・

とりあえず5/28の人間ドックでお医者さんに腹部のあざについて相談してみよう。私の人間ドックの日、Aさんが死ぬほど騒いだのでとても有名になってしまった。堂々と有休とるわ、こうなったらもう。

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